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要旨 今までほとんど捨てられていたバット。これを箸にリサイクルしている会社がある。知恵と工夫で、今まで捨てられていた資源がよみがえることを子ども達に教える授業。
発問 着られなくなった服。あなたならどうしますか。
・ 親戚にゆずる。 ・ ぞうきんにする。 ・ 捨ててしまう。
発問 こわれたおもちゃ。あなたならどうしますか。
・ 小さい子にあげる。 ・ 修理する。 ・捨ててしまう。
発問 折れたバット。年間数万本にもおよびます。どうなると思いますか。
・ 捨てられる。 ・ たきぎになる。
説明 ほとんどが焼かれて捨てられていました。
説明 アオダモ。バットの原料になる木です。主に北海道で見られます。育つのに大変時間がかかり、バットの原料になるまでには、70年もかかります。
発問 70年以上もかかって大きくなり、バットになったアオダモ。バットが折れたら、再びアオダモの木にもどれますか?
・ もどらない。
説明 もどれませんね。
説明 消却処分されているバットのことを知った、木製加工会社「兵左衛門」。何かにリサイクルできないかと考え、こうたのみました。「箸を作らせて下さい。」
説明 できた箸は、見た目はただの箸と何ら変わりない上に少々高かったので、さっぱり売れませんでした。
説明 そこで、2つの工夫をしました。ひとつめは、プロ野球球団のロゴを入れたのです。好きな選手が使っていたバットで作った箸かも…と思うと、買ってみたくなりますよね。
指示 もう一つは、箸の名前です。社員に公募して決めました。何という名前になったでしょう。ノートに書きなさい。
・ バットばし ・ リサイクルばし
指示 答えは「かっとばし」です。このネーミングがうけて、爆発的に売れ始めました。
説明 社長は思いました。「今までお世話になった木や山に何か恩返しがしたい。」そして、売り上げをアオダモの植樹に使うことにしました。
説明 プロ野球の古田選手や松井選手も、この植樹に加わっています。
指示 折れたバットをアオダモの木にもどすのは不可能でした。しかし、不可能を可能にしたものは何なのでしょう?ノートに書きなさい。
・ 人間の知恵 ・工夫 ・アイディア
説明 あなたの知恵と工夫で、捨てられていた資源がよみがえるかもしれません。
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